#2 小島隼星 2回
愛知県立旭丘高等学校出身、京都大学農学部森林科学科二回、小島隼星(こじまはやせ)と申します。
今回は自己紹介ということで、僕のハンドボールとの歩みやハンドボールに対する考えをお話ししたいと思います。
僕がハンドボールを始めたのは、中学校の頃です。僕の母校である名古屋市立滝ノ水中学校はハンドボールにとても力を入れていて、全国大会に顔を出すほどの強豪でした。そんな高いレベルの環境に身を置き、その世界を見て、感じて、自分を成長させたい、そう思いハンドボール部に入部しました。それから、今に至るまでハンドボールを続けています。
僕のハンドボール人生の中で一番大きかったのは、旭丘高校ハンドボール部現顧問の竹田先生との出会いです。竹田先生は、僕がそれまで築き上げてきたハンドボールの常識を良い意味で壊してくれました。竹田先生に教えてもらう中で、まず個人の力の重要性を知りました。それまでハンドボールは個人の力よりもフォーメーションの方が重宝されるイメージが僕にはありました。だから、練習でも全体のフォーメーションの確認が一番大事だと思っていました。しかし、(もちろんフォーメーションは大事ですが)本当に大切なものはフォーメーションが有ろうと無かろうと、そういったものに縛られず、個々の頭でその状況を考えて、適切な判断をする、個人がそれぞれの個性を発揮する、そういった部分だと思います。それにそういうハンドボールの方がやってて間違いなく楽しいです。個人がそれぞれ考えて行動できる、自主自律のハンドボール、それが僕が目指しているハンドボールであり、そういうことのできる人間を育成することが本来体育会のあるべき姿だと僕は思います。個人の力の可能性を信じ、個人の力を伸ばす練習を組み立てるにはどうしたらいいかを、僕はずっと考えています。
また、ハンドボールに限らず、スポーツでは長い時間やればいいといった風習があるように思います。僕はそれがとても嫌いです。大切なことは、集中してフルパワーでできる時間をマックスにすることであり、単に練習時間をマックスにすることでありません。長い時間やることは、モチベーション低下や疲労といった精神面や肉体面に悪影響を与えることがあります。「辛いこと(=ただ長く練習することを辛いと感じるとする)に耐えるのがスポーツだ」、そういう主張をする人もいると思います。しかし、僕はそうは思いません。本来スポーツは楽しむものです。自分が壁にぶち当たって辛い思いをして、けれどもがんばって、それを乗り越える快感、それがスポーツで得るべきもので、そういった思い悩む辛さは必要だと思います。ただ理不尽な辛さは必要ではありません。長い時間ただやるというのにメリットを見出せないままもし練習をやり続けていたとしたらそれは要らない苦痛です。集中時間を最大限にするにはどれほどの練習時間・メニューの強度が最適なのか、それが僕の中で大きな課題となっています。
僕はこの京都大学で、このような自分の考えのもと、ハンドボールに精進していこうと思います。まだまだハンドボールの技術的にも人間的にも未熟者の僕ですがこれからもよろしくお願い致します。
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